2021年打ち上げ予定の探査機ルーシーが木星トロヤ群小惑星を目指す。ルーシーは、M型小惑星探査計画のサイキと共に、2017年1月4日にNASAのディスカバリー・プログラムに選定されました。
小惑星へ新たな旅立ち2027年到達予定

ルーシーは2021年に打ち上げられる。2027年には木星L4トロヤ群に到達し、(3548) ユーリバテス、(15094) ポリメレ、(11351) リュークス、(21900) オラスをフライバイする。 これらのフライバイののち、ルーシーは重力アシストを受けるために地球近傍へ戻り、木星のL5点へ向かう。L5点では、(617) パトロクロスとその衛星メノイティオスを探査する。また、ルーシーは小惑星帯の内側にある (52246) ドナルドヨハンソンもフライバイする。(52246)ドナルドヨハンソンは、ルーシー化石の発見者にちなんで2015年に名づけられた小惑星である。
ルーシーには高解像度可視イメージャ、光学/近赤外分光器、熱赤外分光器の3つの機器が搭載される予定である。
ルーシー (探査機) – Wikipedia


NASAのLucy計画はトロヤ群と小惑星帯にある小惑星1つを探査する
探査機ルーシーのミッションは、コロラド州ボールダーのサウスウェスト研究所(Southwest Research Institute)の主任研究者であるハル・レヴィソン博士(Dr. Hal Levison)が率いる。
メリーランド州グリーンベルトにある NASA ゴダード(NASA Goddard)がミッションを統括し、デンバーのロッキード・マーチン・スペース社(Lockheed Martin Space)が探査機の製造を担い、ミッション運用を行う。
NASAのLucy(ルーシー)計画で探査予定の小惑星「エウリバテス」の周りを、直径1km未満の小さな衛星が回っていることが発見されました。Lucy計画では「トロヤ群」と呼ばれる、木星と同じような軌道で太陽の周りを回っている小惑星群と、火星と木星の間にある「小惑星帯」にある小惑星1つを探査する予定です。
エウリバテス自身はハッブル宇宙望遠鏡が小さな衛星を探す中で2018年に初めて観測されました。しかしその後しばらくは衛星が存在することは発見されず、2019年11月の観測でLucy計画のチームがその可能性に初めて気づきました。
これを受け、チームはすぐにハッブル宇宙望遠鏡による追加観測をリクエストし、12月に2回、1月に1回の追加観測のチャンスを得ます。目的の衛星は軌道もわからず、近くにあるエウリバテスのほうが明るいため観測が困難です。追加観測を行っても見つけられる保証はありませんでした。しかしその結果、12月の2回の観測ではやはり何も見つけられませんでしたが、ついに1月、チームは3回目の観測で衛星が存在することを突き止めたのです。
Lucy計画のチームは現在、次に衛星を観測できるタイミングをハッブル宇宙望遠鏡のチームと検討しています。観測の向きが太陽の方向と重なる間はハッブル宇宙望遠鏡を向けることができないため、次に観測できるのは6月以降です。今回の衛星の存在によりLucy(人工衛星)の設計や軌道に影響することはありませんが、エウリバテスの探査を安全に行うため、チームは慎重に計画を進めています。
Lucy計画で探査予定の小惑星に小さな衛星が存在することが判明 | sorae 宇宙へのポータルサイト
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