JAXA、JUICE探査機を2022年に打ち上げ、2029年に木星系に到着、2032年に衛星ガニメデの周回軌道へ



アメリカのNASAは、2021年打ち上げ予定の探査機ルーシーが木星トロヤ群小惑星を目指します。日本のJAXAは、JUICE探査機を2022年に打ち上げ、2029年に木星系に到着、2032年に衛星ガニメデの周回軌道への投入が予定されています。探査機の開発から15年以上、打ち上げから10年以上におよぶ、まさに現代宇宙探査の「グレートジャーニー」です。

何故?いま木星なのか?

2021年打ち上げ木星トロヤ群小惑星を目指す探査機ルーシー

木星の衛星たちは氷と岩石でできています。その内部では氷が溶けて、広大な液体の海が広がっています。そこには、なんと地球外生命が存在する可能性もあるのです。
木星には、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストという4つの大きな衛星があります。そして、そのうちのイオ以外の3つには、内部に地下の海が広がっていると考えられています。さらにエウロパからは、地下の海水が宇宙空間に噴き出しています。
地下の海の環境はどのようなものなのでしょうか?地球の海と似ているのでしょうか?生命が存在できる条件は整っているのでしょうか?

JUICEのサイエンス – JUICE-JAPAN

JUICE (探査機)

このミッションは、EJSMの一環であるジュピター・ガニメデ計画を改変したものが始まりである。ESAのCosmic Vision計画の最初の大規模ミッションの候補となった。2012年4月、JUICEはアテナX線望遠鏡や宇宙重力波望遠鏡よりも優先順位の高いものとして勧告された。2014年11月に開発段階への移行が承認され、計画は本格的に動き出した。

2022年にアリアン5で打ち上げられ、地球、金星、地球、火星、地球の順にスイングバイし、2029年に木星系に到着。カリストやエウロパをフライバイした後、2032年9月頃にガニメデを周回する軌道に入り、2033年6月まで観測を続ける予定。探査機には国際公募で選定された11の観測機器が搭載され、そのうち日本からは宇宙科学研究所及び情報通信研究機構から4つの観測機器にハードウェアを提供する予定となっている。

JUICE (探査機) – Wikipedia

生命存在可能性の探求。生命の存在条件とは?

地球生命にとって必要な要素は何でしょうか。 液体の水、有機物、そしてエネルギーが、生命の誕生や存在にとって必須要素であると考えられています。したがって、地球に存在するような生命を探すのであれば、これら3要素が満たされている天体を探すことになります。
これら3要素が満たされる”ハビタブル”な天体には、大きくいうと2種類あります。1つは、地球のように、天体の表面に液体の水が存在する天体です。その場合、そこには太陽光エネルギーが降り注ぎます。 もう1つは、天体の地下に海が存在する天体です。木星の衛星エウロパには、木星との潮汐加熱によって内部に液体の水が存在し、地下の岩石に熱エネルギーが与えられます。これら天体に有機物があれば、生命にとっての必須要素を満たすことになります。前者の、惑星表面に液体の水が存在しうる恒星からのほどよい距離を「恒星周りのハビタブルゾーン」、後者の、ガス惑星の潮汐力によって水が存在できる領域を「巨大ガス惑星周りのハビタブルゾーン」と呼びます。
JUICE探査は、地球が現在の位置に形成し、水や大気が供給される上で重要な木星の起源に迫ります。 また、木星の衛星であるエウロパやガニメデに存在する地下の海を探査します。これによって、太陽系に存在する2種類のハビタブルゾーンの起源と現在の姿に迫る探査だといえます。

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