2022年いよいよ日本の木星探査機打ち上げへ



日本のJAXAは、JUICE探査機を2022年に打ち上げ、2029年に木星系に到着、2032年に衛星ガニメデの周回軌道への投入が予定されています。探査機の開発から15年以上、打ち上げから10年以上におよぶ、まさに現代宇宙探査の「グレートジャーニー」です。

木星氷衛星探査計画 ガニメデ周回衛星 JUICE

ESA(欧州宇宙機関) が主導する大型木星氷衛星探査計画であり、欧州各国をはじめ、日本や米国が参加する史上最大級の国際外側太陽系探査。木星の成り立ちや宇宙における生命存在可能性に迫ることを目指す。

今から400年前、天体望遠鏡を木星に向けたガリレオ・ガリレイは、木星の周囲を巡る4つの天体を発見しました。今では木星のガリレオ衛星として知られているイオ・エウロパ・ガニメデ・カリストの発見は「天動説」から「地動説」への大転換へとつながることになりました。
木星氷衛星探査計画 ガニメデ周回衛星 JUICE (Jupiter Icy Moons Explorer)は、ESA(欧州宇宙機関) が主導する大型木星氷衛星探査計画で、木星の成り立ちや宇宙における生命存在可能性に迫ることを目指した史上最大級の国際外側太陽系探査ミッションです。

JUICEが目指す木星は、太陽系最大の惑星で、太陽系がどのようにしてできたかを理解するための鍵を握っています。木星がどこでどのようにしてできたかの記録を残すガリレオ衛星を調べることで、私たちの太陽系と、太陽系外で続々と発見される「系外惑星系」の成り立ちを知る手がかりが得られます。

JUICEはミッションの最終段階でガニメデの周回衛星になります。ガニメデは太陽系最大の衛星で、太陽系にある衛星ではただひとつだけ、地球と同じような固有の磁場をもっています。また、ガニメデやエウロパは、内部に液体の海を持つ可能性のあることが最近の研究からわかってきました。その海底には地球の深海の熱水噴出孔のような生命を育む環境が存在するかもしれません。

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CGではない! ジュノーが撮影した木星が凄い

パイオニアとボイジャーミッションが明らかにした木星の素顔

木星では、これまで近くを訪れた探査機が、NASAの探査機パイオニア10号、11号(Pioneer-10,Pioneer-11)、ボイジャー1号、2号(Voyager-1,Voyager-2)、ガリレオ軌道周回船、探査機と、NASAとESAの共同ミッションである太陽観測衛星ユリシーズ(Ulysses)と土星探査機カッシーニ(Cassini)、そして冥王星探査機ニューホライズン(New Horisons)の9機と、まだ決して多くはありません。また、最初に接近撮影を果たしたパイオニア10号から、ボイジャー2号までの1970年代の木星探査ミッションは、画像が撮影される度に世界中のメディアで大きく取り上げられる華々しいものでした。しかし、その後は火星探査などと同様、接近探査が再開されるまで10年以上の空白期間が生じました。

1972年3月に打ち上げられたパイオニア10号では、1973年12月3日に、木星半径の約2.8倍にあたるおよそ木星上空約20万kmへの最接近を達成しました。初めて木星を真近に映像としてみることに成功した他、木星はガスと液体が支配的な環境であり、強い放射線帯や磁場が存在することを確認し、直接計測を成功させました。パイオニア11号は、10号に続いて1974年12月4日に木星最接近し、木星の放射線や磁場、オーロラ、電波などを観測し、巨大赤斑の撮影に成功しました。

そのほぼ5年後の1979年3月5日に、ボイジャー1号は木星に最接近し、約1万9000枚の写真を撮影しました。ボイジャー2号も続いて1979年の7月9日に木星に最接近、約1万8千枚の画像を撮影しています。その中で、特に注目を集めたのは、衛星イオの活動状態です。先にパイオニアが通過した後、衛星のイオの火山活動が変化していることを観測しました。木星の衛星イオの活動が木星の磁場に影響を与えていることが、ボイジャー1号と2号によって計測されました。

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